接触冷感とは
「接触冷感」素材とは文字通り、触るとヒンヤリと感じる生地のことで、①繊維中に水分を多く含むこと
②熱伝導率・熱拡散率が高いこと
③触った時に少し硬く感じる(シャリ感)こと
などが影響しています。
こうした特徴を持った生地に触れると、肌から生地へ瞬間的に熱が移動して冷たく感じることができます。
接触冷感の基準(q-max)
「接触冷感」=「その物体が冷たい」ではありません。人の肌がその物体に触れたときに「肌から物体に熱が移動する量」が多いか少ないかとなり、
触れたときに冷たいと感じるものは、多くの熱が移動している(奪われている)と捉えると分かりやすいかもしれません。
この熱の移動する性質を、専門的には熱の伝導性といいます。
熱は温度の高いほうから低いほうへ移動する性質があり、熱伝導率が高いものほど熱を多く奪う、つまり冷たく感じることになります。
この熱の移動量をわかりやすく数値に表したものが「最大熱吸収速度(q-max:キューマックス)」です。
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ポリエステルのq-max値は約0.3〜0.35。
水に濡らし軽く絞り振ることにより冷たく感じるようになり、肌と接触した際に生地内の水分を素早く吸収・拡散して気化熱を奪います。
屋外でのスポーツ、作業時などにより効率的に冷やしたい場合は、保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れておき都度取り出して使用すると熱中症対策として効果的です。